永井町(読み)ながいちよう

日本歴史地名大系 「永井町」の解説

永井町
ながいちよう

[現在地名]小樽市住吉町すみよしちよう

明治初年(同二年八月―同六年の間)より同三二年(一八九九)まで存続した町。一八五八年(安政五年)クツタルシの運上家(現港町)から信香のぶかに至る新道を開削、その山側に当町などが造られるが、六八年(明治元年)頃までは民家はわずかであったという(小樽市史稿本)。明治五年の小樽郡一号区内戸籍表に永井町とある。同六年「後志国地誌提要」に永井町とみえ、戸数五四(平民三八・土人一六)、人口一九一(平民一二六・土人六五)、寄留戸数六・人口二六。町名は明治初年開拓使の吏員永井盤造が居住していたことに由来するという。当町の一部ははら町と通称され、アイヌの居住があった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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