永代蔵(読み)エイタイグラ

精選版 日本国語大辞典 「永代蔵」の意味・読み・例文・類語

えいたい‐ぐら【永代蔵】

  1. [ 1 ] 〘 名詞 〙
    1. 長い年月にわたってさかえつづける内蔵(うちぐら)
      1. [初出の実例]「金銀有所にはある物がたり聞伝へて、日本大福帳にしるし、すゑ久しく、是を見る人のためにも成ぬべしと、永代蔵におさまる時津御国、静なり」(出典:浮世草子・日本永代蔵(1688)六)
    2. 家を末長く繁栄させる道を説いた書。「日本永代蔵」「懐宝永代蔵」の類。
      1. [初出の実例]「古い事かな古い事かな 一字づつ永代蔵の異見なり」(出典:雑俳・千枚分銅(1704))
  2. [ 2 ]にっぽんえいたいぐら(日本永代蔵)」の略。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典 「永代蔵」の解説

永代蔵
(通称)
えいたいぐら

歌舞伎浄瑠璃外題
元の外題
増鏡永代蔵 など
初演
享保12.11(京・万太夫座)

出典 日外アソシエーツ「歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典」歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典について 情報

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