永長郷(読み)ながおさごう

日本歴史地名大系 「永長郷」の解説

永長郷
ながおさごう

現宇和町南部と、現明浜あけはま町から北宇和郡吉田よしだ町に及ぶ中近世の郷名。古代の石城いわき(和名抄)の地域にあたるとする説もあるが根拠は明らかでない。享徳二年(一四五三)四月八日に歯長しちよう(現宇和町伊賀上)へ寺領を寄進した宇和西園寺氏公広の寄進状(「宇和旧記」所載)に「旧領永長郷之内」とある。また同状に「右歯長寺、庄内伽藍之最初」とみえ、宇和庄の中心部とも考えられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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