日本歴史地名大系 「東宇和郡」の解説
東宇和郡
ひがしうわぐん
〔原始〕
城川町の
弥生時代になると、宇和盆地の周縁部は、南予の稲作・金属器文化の先進地域となって現れる。宇和町には
〔古代〕
古墳時代には、南予(宇和郡)では宇和盆地周縁丘陵地にのみ古墳が造成され、この地域における豪族の出現を示している。宇和町の
「先代旧事本紀」には、景行天皇の皇子国乳別命が伊予宇和別祖となったと記している。別は国造より下位の豪族であろうし、宇和郡には式内社も存在しない。「三代実録」には、仁和元年(八八五)二月一〇日、従来正六位であった宇和津彦神に従五位下の神階を授けたという記事がみえる。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報