江包村(読み)えつつみむら

日本歴史地名大系 「江包村」の解説

江包村
えつつみむら

[現在地名]桜井市大字江包

初瀬はせ川東岸に所在。江包は川堤かわつつみの義。永万二年(一一六六)正月一五日の荏裹荘直米請文案(東大寺文書)に「請申 荏裹えつつみ庄田直米事 合肆拾斛者庄本斗定 右、定進官田五町直之内、且所請如件」とある。また叡尊の「感身学正記」弘安六年(一二八三)四月一日条には、(荏裹)長福ちようふく寺で四二六人に菩薩戒を授けたという記事がある。永仁二年(一二九四)の大仏灯油料田記録には「一段江堤 本地子五斗 作仏行」とみえ、「玉林抄」には「応永三十三年六月十日 エツヽミノ森寺ノ僧云々」とある。なお「多聞院日記」天正二年(一五七四)四月一二日条には「十市ニハヱツツミニ城拵云々」とみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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