江戸為替(読み)エドガワセ

デジタル大辞泉 「江戸為替」の意味・読み・例文・類語

えど‐がわせ〔‐がはせ〕【江戸為替】

大坂などの上方地方から江戸あてに送られた為替手形

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精選版 日本国語大辞典 「江戸為替」の意味・読み・例文・類語

えど‐がわせ‥がはせ【江戸為替】

  1. 〘 名詞 〙 近世、大坂その他上方地方で江戸宛に組まれた普通為替。その支払いは参着払い、確定日払いが普通であったが、延為替も行なわれた。公金為替
    1. [初出の実例]「旦那の印判一つ問屋へ持って参れば、江戸為替二貫目や三貫目常住取遣りいたします」(出典:浄瑠璃・大経師昔暦(1715)上)

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世界大百科事典(旧版)内の江戸為替の言及

【為替】より

…江戸・大坂間の貸借相殺・差引である。大坂ではこれを〈江戸為替〉,江戸では〈上方為替〉といい,支払日は通常振出日より10日以上を例とする。なかには到着払いの手形もあり,また〈無代為替〉といって,まったく無利息で3000~5000両まで貸越しするものもみられた。…

【手形】より

…こうした大坂,江戸との関係から取り組まれた為替には,送金為替(上方為替,為登(のぼせ)手形)と逆為替がある。前者は武家,商人を問わず,両替屋が平素懇意にしている者から上方(京都,大坂)へ送金を依頼されたとき,両替屋が上方から江戸へ下す為替(江戸為替)の心当りがあればそれに応ずる為替である。後者は債権者が債務者から代金を取り立てるもので,商人が直接手形を振り出し(直振り手形),両替屋に依頼する場合もある。…

※「江戸為替」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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