大学事典 「江西共産主義労働大学」の解説
江西共産主義労働大学[中国]
こうせいきょうさんしゅぎろうどうだいがく
1958年8月,中国江西省に創設された半労半学の高等教育機関。運営方針は「半労(農)半読,勤労倹学,学習と労働の結合,政治と業務の結合」とされた。総校(本部)のほか分校が置かれ,総校は江西省政府の指導のもとで本科課程および専科課程の学生を養成し,江西省内各地に置かれた分校は中等専門教育や初等技術教育を提供した。創設当初は農学,園芸,林学,牧畜獣医,山岳地域工業,社会科学,数学・物理・化学の7専攻が開設された。その後専攻の調整が行われて,1965年には農学,農業経済,林学,牧畜獣医,農業機械,園芸といった専攻と,農林総合技術研究クラスと政治理論クラスが設置され,教員240人余,学生2000人余に達した。1978年に全国重点大学に選ばれ,同時に大学院生の募集が再開された。80年5月には分校が切り離されて総校のみが江西共産主義労働大学となり,全日制で農林系の全国統一教学計画を使用する一般的な大学になった。1980年11月に江西農業大学(中国)に改名し現在に至る。
著者: 南部広孝
出典 平凡社「大学事典」大学事典について 情報