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農学 のうがく agricultural sciences; agronomy

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

農学
のうがく
agricultural sciences; agronomy

農業の改良発達をはかるための学問。農業生産学 (耕種学,畜産学,農芸化学) と農業経済学に分けられる。それを細別すると作物学,植物病理学,育種学,応用昆虫学,園芸学,土壌学,農業土木学,農業機械学,畜産学,獣医学,農産加工,醸造学などの技術に関するものと,農業経営学,農業評価学,農業簿記,農政学など経済に関するものとがある。

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出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉の解説

のう‐がく【農学】

農業に関する学問。農作物の栽培・育種、農業生産技術、農政・農業経営などの改良や発展に寄与するための研究を行う。

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世界大百科事典 第2版の解説

のうがく【農学 agronomy】

農業にかかわる科学の総称。日本の大学農学部などでは広く,農芸化学(土壌学,肥料学を除く),林学,水産学,獣医学までを含む場合があるが,ここでは前者の立場で論じる。
【外国の農学】
 人類が一定の土地に定着し,農業を開始(1万~2万年前)して長年月を経ると,いかなる作物をいかに栽培し,家畜などをいかに飼養したらよいかという知見が集積してくる。とくに農業が民族や国の基本的基盤となると,王侯など統率者側,またときには耕作者自体も,積極的に農産物の収量をあげ,利益を得ようという努力がはらわれる。

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大辞林 第三版の解説

のうがく【農学】

農業生産に関する原理や技術を研究する学問。農政や農業経営に関する分野も含む。

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

農学
のうがく
agronomyagricultural science英語
Landwirtschaftswissenschaftドイツ語

農業の永続的発展を実現するための科学・技術の統一的体系をいう。農学の研究対象である農業は、人間の生命保全と生活充足に不可欠の食料その他の生存必需品の生産をおもな目的とし、さらに人間の生き方、つまり人生の充実を図ろうとする合目的的活動である。それゆえ農学は、農業に関する単なる認識の学ではなくて、農業の発展を図ることによって人間の「生」を実現しようとする実践の学である。つまり、農学は人間的「生」の実現を目的として追究する学問である。
 そのため農学は、自然科学と人文・社会科学の領域にまたがる学際的、複合的性格をもつ応用科学として構成される。すなわち農学は、生物学・化学・物理学・経済学などを基礎として形成された作物学・園芸学・畜産学・土壌肥料学・農業機械学・農産製造学・農業経済学などの多彩な分科諸科学によって構成される。そのほか林学・水産学・養蚕学・獣医学なども広い意味で農学を構成する。
 近代農学の成立は農業の展開と深くかかわる。人類は採集・狩猟・漁労・牧畜に続いて、あるいはそれらと並行しながら、紀元前7000年から前6000年にかけて農耕段階に入ったといわれる。農業の発達につれてエジプト文明やシュメール文明といった巨大な文明が形成され、農業についての経験的知識の集積も進められた。とくに17~18世紀になると、西欧でも日本でも、農業についてのかなり体系的な書物が刊行されるようになる。
 しかし、近代農学の基礎が固められたのは、ドイツのアルブレヒト・テーアによってである。テーアはイギリスの農業をモデルとし、自らの農業経営によって得た知識を集大成して、『合理的農業の基礎』(全四巻、1809~12)を取りまとめた。本書においてテーアは、農業とは貨幣獲得を目的とする一つの営業であるとし、合理的農業とは最高の純収益をあげる農業であるとした。そして、この目的を実現するために、農学は農業生産技術と農業経営の二つの面から農業を研究する学問であると説いた。
 テーアを出発点とする近代農学は、自然科学の面で化学者リービヒによって、また社会科学の面で経済学者チューネンによって発展させられた。すなわち、リービヒは、植物の栄養は土壌中の鉱物質であって、土壌中に含まれる鉱物質中の最少の成分によって植物の生長が支配されるとする、いわゆる鉱物質説および最少養分律を唱えた。またチューネンは、自ら農場を経営しながら『孤立国』(全三部四巻、1826~63)をまとめ、市場からの距離に基づく差額地代によって、各種の農林業圏が同心円的に定まるとする、いわゆる「チューネン圏」を提唱した。
 日本でも17世紀以降、多くの農書が出されたが、西欧に比して農学の基礎となる諸科学が立ち後れたために、近代農学として結実するに至らなかった。こうして明治以降、日本の農学は西洋農学を中心として発展したのである。[坂本慶一]
『柏祐賢著『農学原論』(1962・養賢堂) ▽飯沼二郎著『農業革命の研究――近代農学の成立と破綻』(1985・農山漁村文化協会)』

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