池田城（読み）いけだじょう

精選版 日本国語大辞典

いけだ‐じょう‥ジャウ【池田城】

1. 阿波（徳島県）の三好氏の居城、大西城の別称。

出典　精選版 日本国語大辞典

日本の城がわかる事典

いけだじょう【池田城】

大阪府池田市城山町にあった平山城(ひらやまじろ)。室町時代から戦国時代にかけてこの地を支配していた国人・池田氏の居城であった。池田氏は次第に勢力を強め、15世紀後半の充正(みつまさ)の時代には摂津守護細川氏の有力な家臣であった。充正は三の丸を拡張するなど城の規模拡大をはかった。1508年（永正5）池田貞正は細川高国(たかくに)と戦い、落城したが、嫡子久宗が池田城を奪回した。1568年（永禄11）、織田信長の摂津入国に際して信長の軍門にくだり、摂津三守護に任じられている。その後、池田氏の内紛に乗じて荒木村重(むらしげ)が池田城を支配し、村重が伊丹城に移ったあと池田城は廃城となった。平成に入ってからの発掘調査で虎口・土塁・排水溝・井戸・枯山水の庭が復元され、模擬天守・模擬門が設けられ、主郭部分は城址公園として整備されている。阪急電鉄宝塚線池田駅から徒歩15分。

出典　講談社

世界大百科事典（旧版）内の池田城の言及

【池田[市]】より

…また市内にはダイハツ自動車工場がある。中心市街の北にある城山は旧池田城址で，付近は五月山公園として市民に親しまれている。【服部 昌之】
［歴史］
　摂津国豊島郡に属し，猪名川および能勢街道が北摂山地を出た谷口に位置し，西国街道にも近い交通の要地にあった。…

※「池田城」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典｜株式会社平凡社「世界大百科事典（旧版）」