最新 地学事典 「沈み込み帯変成作用」の解説
しずみこみたいへんせいさよう
沈み込み帯変成作用
subduction zone metamorphism ,subduction metamorphism
プレート収束域において海洋または大陸プレートの沈み込みによって起こる広域変成作用のうち,スラブが被る変成作用。沈み込み変成作用とも。一般に造山帯に定置した高圧(超高圧)変成岩に記録されており,広域の高圧・超高圧変成作用と同義でも用いられる。顕生代の一般的な沈み込み帯においては,累進的に温度圧力が上昇し,沸石相・ぶどう石─パンペリー石相からパンペリー石─アクチノ閃石相を経て,青色片岩相(藍閃石片岩相)からエクロジャイト相に至る変成作用が進行する。ただし,拡大軸近傍の若く温かい海洋プレートや太古代の海洋プレート沈み込みでは地温勾配が高く,沈み込みに伴い角閃岩相・グラニュライト相の高温型変成作用やスラブ溶融が起きる。同作用は,変成スラブの上昇(浮上)と造山帯への定置に至るまでに受けた後退変成作用の重複を含める場合もある。
執筆者:辻森 樹
参照項目:変成岩形成場の模式図・変成相
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

