最新 地学事典 「藍閃石片岩相」の解説
らんせんせきへんがんそう
藍閃石片岩相
glaucophane schist facies
P.Eskola(1929)が提唱した変成相。塩基性変成岩に広義のらん閃石が出現することを特徴とする。ローソン石,パンペリー石,あられ石,ひすい輝石成分に富むCa-Na輝石をしばしば伴う。低圧低温側で緑色片岩相,中圧高温側で緑れん石角閃岩相,高圧高温側でエクロジャイト相と接する。広義のらん閃石がAlとFe3+, およびFe2+とMgとの置換を広い組成範囲にわたって行うために,変成相境界反応はきわめて広い漸移帯をもっているが,大まかには,らん閃石片岩相は約0.4~0.5GPa, 200~400℃で緑色片岩相と,0.5~1GPa, 400~550℃で緑れん石角閃岩相と,1GPa, 550℃でエクロジャイト相とそれぞれ接している。緑色片岩相との反応は圧力に強く依存するが,エクロジャイト相との反応は温度に強く依存する。
執筆者:丸山 茂徳
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

