沈酣(読み)ちんかん

精選版 日本国語大辞典 「沈酣」の意味・読み・例文・類語

ちん‐かん【沈酣】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 深く酒に酔うこと。酒に沈みふけること。転じて、物事に心酔すること。耽溺
    1. [初出の実例]「六一居士が本論にかきしごとく、沈酣骨に通りたる世の中の人なれば、かやうの物を見て信をおこすも口おし」(出典:随筆・独寝(1724頃)下)
    2. [その他の文献]〔皮日休‐酒中十詠詩・酒城〕
  3. しっかりと落ち着いていること。じっくりとなじんでいること。
    1. [初出の実例]「筆法雋穎。墨色沈酣。阿堵一点。奕々射入」(出典:随筆・山中人饒舌(1813)下)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android