没上(読み)ボツジョウ

デジタル大辞泉 「没上」の意味・読み・例文・類語

ぼつ‐じょう〔‐ジヤウ〕【没上】

漢字2字からなる熟語で、下の語の上の一音を省いて発音すること。例えば「河内(かわうち)」を「かわち」とするなど。

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精選版 日本国語大辞典 「没上」の意味・読み・例文・類語

ぼつ‐じょう‥ジャウ【没上】

  1. 〘 名詞 〙 もと悉曇学(しったんがく)用語から出て、漢字二字で表記する熟語の、下の語の上の一音を省いて発音すること。「仮庵(かりいお)」を「かりお」、「我家(わがいえ)」を「わがえ」、「河内(かわうち)」を「かわち」という類。
    1. [初出の実例]「没上没下の仮名 仮名の上を略したるを没上の仮名といふ」(出典:随筆・夏山雑談(1741)三)

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