仮庵(読み)カリイオ

デジタル大辞泉 「仮庵」の意味・読み・例文・類語

かり‐いお〔‐いほ〕【仮×庵/仮×廬】

仮に作ったいおり旅先などでの仮の宿り。かりお。
「秋の野のみ草刈りき宿れりし宇治みやこの―し思ほゆ」〈・七〉

かりお〔かりほ〕【仮×庵/仮×廬】

かりいお」の音変化。
「旅の―に安く寝むかも」〈・四三四八〉

かり‐ほ【仮×庵/仮×廬】

かりお

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精選版 日本国語大辞典 「仮庵」の意味・読み・例文・類語

かり‐いお‥いほ【仮庵・仮廬】

  1. 〘 名詞 〙 仮につくった粗末な小屋。刈穂(かりほ)の庵(いお)。かりお。
    1. [初出の実例]「秋の野のみ草刈り葺き宿れりし宇治の宮処(みやこ)の借五百(かりいほ)し思ほゆ」(出典万葉集(8C後)一・七)

かりおかりほ【仮庵・仮廬】

  1. 〘 名詞 〙 「かりいお(仮庵)」の変化した語。
    1. [初出の実例]「秋萩の 散らへる野辺の 初尾花 可里保(カリホ)に葺きて」(出典:万葉集(8C後)一五・三六九一)

かりほ【仮庵】

  1. 〘 名詞 〙かりお(仮庵)

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