河内大塚山古墳(読み)かわちおおつかやまこふん

国指定史跡ガイド 「河内大塚山古墳」の解説

かわちおおつかやまこふん【河内大塚山古墳】


大阪府松原市西大塚、羽曳野(はびきの)市南恵我之荘にある古墳古市(ふるいち)古墳群の一つとされるが、もっとも西寄りの離れた場所にあり、百舌鳥(もず)古墳群とのほぼ中間地点に位置する。6世紀後半に築造された大王墓と推測されているが、雄略(ゆうりゃく)天皇陵との伝承もあり、1925年(大正14)に宮内省(当時)の陵墓参考地に指定され、被葬者は特定されていない。墳丘の長さは約335mで、全国第5位。前方部幅約230m、高さ約4m、後円部径約185m、高さ約20mの前方後円墳であるが、前方部の中央が外に突き出すように角張っており、古墳時代後期の一部にみられる形をしている。後円部にある埋葬施設は横穴式石室である可能性が高いという。近畿日本鉄道南大阪線河内松原駅から徒歩約10分。

出典 講談社国指定史跡ガイドについて 情報

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