百舌鳥(読み)もず

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「百舌鳥」の意味・わかりやすい解説

百舌鳥
もず

大阪府中西部,堺市北西部の堺区北区および西区にまたがる旧村域。1919年村制。1938年堺市に編入。三国ヶ丘台地西部を占める。域内には世界最大規模の古墳として知られる仁徳天皇陵大仙古墳)をはじめ,履中天皇陵(→履中天皇)や反正天皇陵(→反正天皇)などの前方後円墳や,円墳方墳などが数多くある。一帯百舌鳥古墳群として知られ,2019年羽曳野市藤井寺市古市古墳群(→古市)とともに世界遺産の文化遺産に登録された。百舌鳥八幡宮も有名。住宅・文教地区として開発が進み,大仙公園,堺市博物館などがある。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「百舌鳥」の意味・わかりやすい解説

百舌鳥
もず

大阪府中央部、堺市(さかいし)三国ヶ丘(みくにがおか)台地一帯の地。『日本書紀』に百舌鳥野とあり、早くから開けた地で、仁徳(にんとく)天皇陵大山古墳(だいせんこふん)が指定される)はじめ大小の古墳が分布し、古社百舌鳥八幡宮(はちまんぐう)などがある。JR阪和線、南海電鉄高野線が通じる。住宅地として開発が著しく、中(なか)百舌鳥には府立大学、百舌鳥夕雲(せきうん)町の大仙公園内には堺市博物館がある。

[位野木壽一]


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