河南下郷(読み)かわみなみしもごう

日本歴史地名大系 「河南下郷」の解説

河南下郷
かわみなみしもごう

福井市北西部、九頭竜くずりゆう川南岸の旧西藤島にしふじしま地区付近に比定される。元弘三年(一三三三)八月二三日付の後醍醐天皇綸旨(大安寺文書)に「越前国田谷寺領河南下郷田地事、聞食畢、僧侶等可存其旨」とあり、田谷でんこく寺領としてみえる。永和五年(一三七九)二月、河南下郷半分が足利義満によって石清水いわしみず八幡宮(現京都府八幡市)に寄進されたが(同年二月二四日付「足利義満寄進状」石清水文書)、同じ年の康暦元年(一三七九)四月、同じく義満によって、当郷半分の代りに近江国福能部ふくのべ庄地頭職が八幡宮に寄進され、当郷は八幡宮の手を離れることとなった(同年四月二八日付「足利義満寄進状」同文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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