沼代村(読み)ぬましろむら

日本歴史地名大系 「沼代村」の解説

沼代村
ぬましろむら

[現在地名]小田原市沼代

東は小竹おだけ村、南は上町かのまち村、西は曾我別所そがべつしよ村、北は足柄上あしがらかみ遠藤えんどう(現中井町)に接する。西を大山道が通る。天文二〇年(一五五一)七月二日の北条氏康判物写(県史三)によれば「下中村沼代分之内拾五貫文之地」が、永禄五年(一五六二)九月六日の北条家朱印状写(同書)によれば「沼代之村岸分之内、田畠十五貫文」が、小田原城内にあった本光ほんこう寺に寄進された。小田原衆所領役帳には本光寺「百貫文 西郡中村沼代分」とある。宝永四年(一七〇七)の村明細帳(県史六)は「沼城村」と記す。

近世は初め幕府直轄領、元和元年(一六一五)旗本黒田領。村東の字五段田ごたんだはもと淘綾ゆるぎ山西やまにし(現中郡二宮町)の飛地で、近世を通じて幕府直轄領で、御料沼代村と称し、小田原藩領小竹村の名主が兼帯した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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