小竹(読み)ショウチク

デジタル大辞泉 「小竹」の意味・読み・例文・類語

しょう‐ちく〔セウ‐〕【小竹】

小さい竹。また、ささ
尺八古称

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精選版 日本国語大辞典 「小竹」の意味・読み・例文・類語

しょう‐ちくセウ‥【小竹】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 小さい竹。短い竹。また、笹(ささ)。〔名語記(1275)〕 〔水経注‐沁水〕
  3. 尺八の古称。〔小竹笛音調学初伝(古事類苑・楽舞三二)〕

こ‐だけ【小竹】

  1. 〘 名詞 〙 小さな細い竹。
    1. [初出の実例]「夏の夜は篠のこたけの節近みそよや程なく明くるなりけり」(出典:山家集(12C後)上)

こたけ【小竹・古武】

  1. 姓氏一つ

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「小竹」の意味・わかりやすい解説

小竹(町)
こたけ

福岡県中北部、鞍手郡(くらてぐん)にある町。1928年(昭和3)勝野(かつの)村が町制施行し小竹町改称。古第三紀層からなる小丘陵が散在する一方、中央部を北流する遠賀川(おんがわ)流域沖積低地が開ける。JR筑豊(ちくほう)本線(福北ゆたか線)、平成筑豊鉄道、国道200号が通じる。JR宮田線は1989年(平成1)バスに転換。明治中期以降炭鉱町として発展したが、1969年(昭和44)の古河目尾(ふるかわしゃかのお)炭鉱閉山を最後にすべての炭鉱が閉山。その後、産業復興のため工業団地が造成される一方、農畜産業の振興が図られているが鉱害田が多く、農地鉱害復旧、南良津(ならづ)川鉱害復旧事業などが行われた。兼業化が進行し、直方(のおがた)市、飯塚(いいづか)市への通勤者が多い。面積14.28平方キロメートル(境界一部未定)、人口7151(2020)。

[石黒正紀]

『『小竹町誌』(1951・小竹町)』『『小竹町史』(1985・小竹町)』


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改訂新版 世界大百科事典 「小竹」の意味・わかりやすい解説

小竹[町] (こたけ)

福岡県北部,鞍手郡の町。人口8602(2010)。飯塚,直方,宮若3市の間にあり,東部と西部に丘陵があるほかは,中央を北流する遠賀川に沿ってやや広い沖積低地が形成されている。もと勝野と称し,明治中期以降,炭鉱町として急激に発展したが,1955年以後の石炭合理化政策によって閉山があいつぎ,失業の多発水田の90%が水没という鉱害などで大きな打撃を受けた。その後,農業では水田復旧工事にいち早く着手するとともに畜産振興に力を注ぎ,また工業では団地への企業誘致を図り,石炭から工業へ転換しつつある。主要集落の勝野は,飯塚市幸袋(こうぶくろ)から続く町並みと連続している。また獅子舞,神相撲など郷土芸能が伝わる。JR筑豊本線,平成筑豊鉄道伊田線が通る。
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百科事典マイペディア 「小竹」の意味・わかりやすい解説

小竹[町]【こたけ】

福岡県中北部,遠賀(おんが)川中流部の鞍手郡の町。中心集落は筑豊本線が通じる勝野。明治中期以降筑豊炭田の炭鉱町であったが,1955年以降の石炭合理化政策により炭鉱の閉山が相つぎ,水田の90%が水没するなどの鉱害を受けた。工業団地造成による工業化が進められている。平成筑豊鉄道が通じる。14.18km2。8602人(2010)。

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動植物名よみかた辞典 普及版 「小竹」の解説

小竹 (コチク)

学名:Sasaella hortensis
植物。イネ科の園芸植物

小竹 (ササ)

植物。イネ科タケササ類の小形の竹の総称

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世界大百科事典(旧版)内の小竹の言及

【一節切】より

…急速な衰微の原因は,音量,音域など性能の点で普化尺八に劣ったこと,なかんずく17世紀以後の日本音楽で支配的になった都節音階(半音を含む5音音階)の吹奏に適さなかったことに求められる。19世紀初葉にいたり,江戸の町医者神谷潤亭(1783?‐?)が細々と伝承されていたこの楽器に着目し,一節切を〈小竹(こたけ)〉と改称し,古伝の曲に自作の新曲を加えて《糸竹古今集》(1818)その他多数の譜書を著してその復興に努めたが,一部の好事家の関心を集めただけで,19世紀後半以後,一節切はまったく絶えてしまった。尺八【上参郷 祐康】。…

※「小竹」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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