沽券証文(読み)こけんしょうもん

精選版 日本国語大辞典 「沽券証文」の意味・読み・例文・類語

こけん‐しょうもん【沽券証文】

  1. 〘 名詞 〙
  2. こけん(沽券)
    1. [初出の実例]「合而壱段在所楠部下不在也〈略〉子々孫々迄御知行可有候為後日沽券証文如件」(出典:神宮文庫文書‐文祿五年(1596)正月・永代売渡し申田之事)
  3. 江戸時代、家質(かじち)契約締結のさい家守(やもり)請状とともに、債権者に手渡された当該土地家屋の売買証文。
    1. [初出の実例]「此度御詮義之上にて露顕いたし、公儀えも可指出ための沽券証文に、伯母貞雲と申者之屋敷之由」(出典:正宝事録‐一三七九・正徳三年(1713)八月)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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