法師戸村(読み)ほうしどむら

日本歴史地名大系 「法師戸村」の解説

法師戸村
ほうしどむら

[現在地名]岩井市法師戸

菅生すがお沼と利根川の流作場に囲まれた台地に所在。古くは矢作やはぎ村の一部で、矢作連は当地より下総一宮香取明神や鹿島明神に使いを出したと伝えられ、「放使戸」が村名の由来という。古文書には「放使戸」が散見する。鎌倉時代は下河辺しもこうべ庄に属していた。天正八年(一五八〇)の郷定(富山家文書)によっても矢作の一部であったことが確認される(→矢作村。慶長六年(一六〇一)より元禄一一年(一六九八)まで旗本一色氏の知行地(猿島の歴史)で、のち下総関宿藩領となる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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