矢作/矢矧(読み)ヤハギ

デジタル大辞泉の解説

や‐はぎ【矢作/矢×矧】

矢を矧(は)ぐこと。また、それを職業とする人。矢師。
「―をして箭(や)を作(は)がしむ」〈綏靖紀〉

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世界大百科事典 第2版の解説

やはぎ【矢作】

三河国碧海郡(現,愛知県岡崎市)の地名。矢作川渡河点として古代以来交通の要地であった。催馬楽に〈矢作の市に沓買いにかむ〉とみえ,835年(承和2)に2隻から4隻に増加が命ぜられた官営渡船があった地点とみられる。12世紀中葉成立の三条女御領碧海荘に属したが,宿としても発展し,初見は1219年(承久1)である。承久の乱後三河守護,額田,設楽2郡と碧海,吉良2荘地頭となった足利義氏の亭が設けられ,守護所や所領支配のための額田郡公文所がおかれて,中世的都市として発展をみた。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

矢作
やはぎ

愛知県岡崎市の西部、矢作川右岸にある地区。旧矢作町。古くは矢矧とも書き、交通の要地で矢作川の渡しと市場により発達。現在も名古屋鉄道名古屋本線、国道1号が通じる。地名の由来は、日本武尊(やまとたけるのみこと)が東征の際、自生竹で矢をつくらせ賊を退散させた故事による。また奥州へ下る源義経(よしつね)がこの地の長者の娘と一夜を契る『浄瑠璃姫(じょうるりひめ)物語』(十二段草子)の伝承地の一つ。[伊藤郷平]

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