法月惣次郎(読み)ノリヅキ ソウジロウ

20世紀日本人名事典 「法月惣次郎」の解説

法月 惣次郎
ノリヅキ ソウジロウ

昭和・平成期の技術者 法月技研代表。 パラボナアンテナ製作者。



生年
明治45(1912)年

没年
平成7(1995)年3月12日

出身地
静岡県焼津市

主な受賞名〔年〕
吉川英治文化賞(昭62年度)

経歴
昭和30年に名古屋大学空電研究所のパラボナアンテナを製作して以来、電波望遠鏡生命ともいうべきパラボナアンテナをひたすら作り続け、その数は300台にも達した。52年に経営する従業員60人の鉄工所が倒産したが、多くの研究者に励まされ、57年にはたった1人で名古屋大学理学部の最新鋭の電波望遠鏡完成。直径4メートルの鏡面の狂いが0.005ミリ以下という驚くべき精度だった。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「法月惣次郎」の解説

法月惣次郎 のりづき-そうじろう

1912-1995 昭和-平成時代の技術者。
明治45年1月1日生まれ。鉄工所経営のかたわら,日本初のパラボラ電波望遠鏡を製作して昭和30年名大空電研究所に納入。さらに東京天文台(現国立天文台)の電波望遠鏡,京大赤外線望遠鏡など数百台の望遠鏡をつくり,天文学研究を陰でささえた。62年吉川英治文化賞。平成7年3月12日死去。83歳。静岡県出身。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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