波並村(読み)はなみむら

日本歴史地名大系 「波並村」の解説

波並村
はなみむら

[現在地名]能都町波並

藤波ふじなみ村の西に位置し、南は内浦に臨む。村内を内浦街道が通る。延徳三年(一四九一)七月の稲荷宮神役申状案(諸橋稲荷神社文書)によれば「波並」から一貫五〇〇文が諸橋もろはし稲荷神社(現穴水町)に納められており、「ぶり網より参」と記されるところからぶり漁の盛行がうかがえる。永正四年(一五〇七)四月四日の岩倉寺千手観音棟札(岩倉寺蔵)によれば、「羽浪飯□」が三貫三〇〇文を奉納している。同一五年三月に能登を旅した冷泉為広の「能州下向日記」に「ハナミ」の地名が、享禄五年(一五三二)五月の穴水村・諸橋六郷長衆交名案(諸橋文書)に諸橋六郷として「者なミ」の飯森の名がみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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