精選版 日本国語大辞典 「波立」の意味・読み・例文・類語 なみ‐だち【波立】 〘 名詞 〙① 波が起こること。[初出の実例]「航跡に起きる夜光虫のような銀色の波立ちが」(出典:飢餓海峡(1963)〈水上勉〉二五)② 物が波状になること。[初出の実例]「羽毛のなかに栗色の波だちのある美しい背の小鳥を二羽」(出典:芽むしり仔撃ち(1958)〈大江健三郎〉七)③ 騒がしく、落ち着かない状態になること。争いが起こったり、静かな心に不安などの感情が起こったりすること。[初出の実例]「胸の不安の波立ちをさして気にせずに」(出典:桜の森の満開の下(1947)〈坂口安吾〉) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例