夜光虫(読み)ヤコウチュウ

デジタル大辞泉 「夜光虫」の意味・読み・例文・類語

やこう‐ちゅう〔ヤクワウ‐〕【夜光虫】

渦鞭毛虫うずべんもうちゅう目ヤコウチュウ科の原生動物暖海を浮遊し、体は球形直径1~2ミリ、淡紅色。2本の鞭毛をもつ。波などの刺激で青白い光を発する。ひかりむし。 夏》「―闇をおそれて光りけり/万太郎
[補説]書名別項。→夜光虫

やこうちゅう【夜光虫】[書名]

馳星周の長編犯罪小説。台湾に渡ったプロ野球選手が八百長に手を染め、転落していく姿を描く。平成10年(1998)刊行

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精選版 日本国語大辞典 「夜光虫」の意味・読み・例文・類語

やこう‐ちゅうヤクヮウ‥【夜光虫】

  1. 〘 名詞 〙 ヤコウチュウ科の原生動物。直径約一ミリメートル内外の球形で、後方一本の太く長い触手があり、これをゆっくり動かして海面を浮遊する。無色透明のようであるが無数に集まると桃色に見え、赤潮と呼ばれる現象を起こし、時に魚介類を窒息させる。刺激によって発光し、夏の夜などは特に美しい。世界的に分布し、沿岸に多い。《 季語・夏 》
    1. [初出の実例]「幽かに薄明るい露の潤いがチラチラと夜光虫の漣波の如くに」(出典:桐の花(1913)〈北原白秋〉白猫)

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動植物名よみかた辞典 普及版 「夜光虫」の解説

夜光虫 (ヤコウチュウ)

学名Noctiluca miliaris
動物。ヤコウチュウ科の海産プランクトン

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

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