泣猿楽(読み)なきさるがく

精選版 日本国語大辞典 「泣猿楽」の意味・読み・例文・類語

なき‐さるがく【泣猿楽】

  1. 〘 名詞 〙 観客を泣かせるような悲しい猿楽の能。また、泣く場面のある哀傷の強い能。「隅田川」など。泣能。
    1. [初出の実例]「なき申楽をば、後日などの中ほどに、よき時分を考へてすべし」(出典:風姿花伝(1400‐02頃)三)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android