泣輪(読み)なきわ

精選版 日本国語大辞典 「泣輪」の意味・読み・例文・類語

なき‐わ【泣輪】

〘名〙
① 桶や樽などの一番底にはめるたが。このたがを締めるのは、上の部分のたがを締めた後なので、作業がきわめて困難なところからいう。
※俳諧・伊勢踊(1668)四「水に影は有かなき輪の桶の月〈光教〉」
閨房(けいぼう)の秘具の一種
浮世草子・好色床談義(1689)三「その後又此一色をあみ出し給ふに女悦びなく事甚しければ、則なきわと名け用ひ給ふ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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