泥の如し(読み)デイノゴトシ

デジタル大辞泉 「泥の如し」の意味・読み・例文・類語

でいごと

3のようである。ひどく酒に酔うようすをたとえていう。
「みなひと泥のごと酔ひて」〈宇津保・蔵開上〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「泥の如し」の意味・読み・例文・類語

でい【泥】 の 如(ごと)

  1. ( 「でい」は水の中に住む虫で、骨がなく、水から出ると酔って泥のようになるところから ) 人が酒に酔って正体を失ったさまのたとえ。また、きわめて怠慢なさまのたとえ。にょでい。
    1. [初出の実例]「かくてみなひと、でいのごとゑひて、あしをさかさまにたふれよろぼひつつ」(出典:宇津保物語(970‐999頃)蔵開上)
    2. [その他の文献]〔杜甫‐将赴成都草堂、途中有作先寄厳鄭公詩〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android