出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
水分をかなり含み、固結していない微細な粒(コロイド粒子が主体)からなり、無機質粘土に多少の有機物が混合しているもの。泥土(でいど)ともいう。湖沼、海、河川の底部に沈積して生じ、これを採取して空中に放置すればやがて固化する。微細な粒子が水中で沈降速度の違いで淘汰(とうた)分級され、その結果長期間に沈殿し成層した厚い泥の層ができる。分級は湖沼底でもっともよくみられ、流れのある海湾や河床では砂礫(されき)の上や間に薄層をなして沈積している。泥を有機物との混合状態などから次のように分類する。(1)黒泥(こくでい)muck 湖沼底の泥炭が無機質粘土の混入のもとに、植物組織が識別されない程度に分解した泥で、暗黒色を呈する。(2)赤泥red mud 浅い湾内などの海岸で、鉄の水酸化物による赤褐色の泥になったもの。(3)緑泥green mud 浅海性の泥層と有機物の混合した海緑石を含む海底沈積の緑色泥。(4)軟泥ooze 海洋に浮遊するプランクトンの死骸(しがい)の沈積物で、石灰質軟泥と珪質(けいしつ)軟泥に分ける。(5)腐泥sapropel 植物の花粉や腐植物質の変質した瀝青(れきせい)を含む暗色の泥。ヘドロは元来潟湖(せきこ)や内湾の軟弱な含有機質の泥をさすが、いまでは広く有機物含量の高い暗色泥(土)の総称となっている。
[浅海重夫]
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
…これは高温で溶解したときガラス質になるフリットに,高温で発色する金属酸化物を加えて坩堝(るつぼ)などで混合し,それを砕いて粒子別に分けたものである。ほかに合成絵具,棒絵具,泥絵具,顔彩などがある。絵具
[箔,泥,砂子]
箔(はく)には金,銀をはじめとし,プラチナなどが用いられる。…
…泥が固結してできた岩石で,砂岩より細粒の堆積岩の総称。堆積岩のうちではもっとも多い岩石である。…
※「泥」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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