泥み(読み)ナズミ

デジタル大辞泉 「泥み」の意味・読み・例文・類語

なずみ〔なづみ〕【泥み/滞み】

《動詞「なづむ」の連用形から》
なれ親しむこと。なじみ。
「舌に―があるばかりでなく」〈里見弴多情仏心
思い込むこと。執心すること。
「ある西国蔵屋敷衆、身も捨て給ふ程御―深かりき」〈浮・一代女・六〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「泥み」の意味・読み・例文・類語

なずみなづみ【泥・滞】

  1. 〘 名詞 〙 ( 動詞「なずむ(泥)」の連用形の名詞化 ) 恋いこがれること。執心すること。
    1. [初出の実例]「世には悩(ナヅミ)の深き調謔(たはぶれ)もあるに」(出典浮世草子好色一代女(1686)一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

部分連合

与野党が協議して、政策ごとに野党が特定の法案成立などで協力すること。パーシャル連合。[補説]閣僚は出さないが与党としてふるまう閣外協力より、与党への協力度は低い。...

部分連合の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android