精選版 日本国語大辞典 「西国」の意味・読み・例文・類語
さい‐こく【西国】
にし‐ぐに【西国】
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東国に対し、西方の諸国をさす語であるが、時代や資料によりその範囲は一定しない。近畿から西の諸国、中国、四国、九州、とくに九州の場合が多かった。鎌倉幕府の西国守護や江戸幕府の西国郡代はおおむね九州地方を含み、中世から近世にかけての西国船(さいごくぶね)も九州地方の廻船(かいせん)であるが、江戸時代の主要街道の西国路は大坂から九州小倉(こくら)に至る中国山陽道である。しかし西国三十三所の札所は近畿から岐阜に散在するなど、明確なものではなかった。
[藁科勝之]
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…尾張は頼朝挙兵当時は,その支配領域―東国の西限に組み入れられたが,86年(文治2)地頭設置をめぐる朝廷との交渉の結果,平家没官領以外の所領での地頭停止を約した37ヵ国の中に含まれ,東国からはずされた。以後一時的な変動はあったが尾張は西国の東限とされた。東西勢力の接点に位置する尾張では,承久の乱には守護をはじめ多くの御家人が宮方に参じた。…
…石井進はこれを領主制説に対する反領主制説としているが,この2潮流は相互に交錯しつつも,二つの中世社会論として現在にいたっている。 このうち領主制説が東国の実態に比重をおき,武家政権中心にその説をたて,分権的・多元的にこの社会をとらえるのに対し,反領主制説は西国(さいごく)の状況に立脚して朝廷,大寺社に焦点を合わせ,この社会の集権的・集中的な側面に注目する。前者の立場からは東国国家,東国政権の存在を主張し,鎌倉幕府,江戸幕府の成立にそれぞれ中世,近世の起点を求める見方がでてくるが,南北朝の動乱の社会的・政治的意義を重視し,室町幕府の確立に封建国家成立の重要な画期を見いだす見解は,どちらかといえば後者の説に親近性をもつといえよう。…
…このように東国の範囲は,幕府と朝廷,鎌倉と京都との間の力関係に応じて多少の変動はあったが,おおよそ三河・信濃・越後以東については東国とする意識が強かったとみられる。
[東国と西国]
佐藤進一が第2次大戦前すでに〈東国行政権〉と規定した,鎌倉幕府のこの地域に対する権限は,国衙に対する支配権,国の境あるいは2本所間の境相論(さかいそうろん)の裁判権,棟別銭(むなべちせん)賦課を含む交通路支配権などの統治権的,地域的な支配権であり,元号の制定,官位の叙任権は王朝の手に掌握されていたとはいえ,これを東国国家と規定することは十分に根拠があるといってよい。事実,元号については,頼朝のときの治承5,6,7年,幕府最末期の元徳3,4年など王朝の元号と異なる元号(異年号)が使用され,官位についても,幕府は御家人たちに強い規制を加えていたのである。…
※「西国」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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