津浦鉄道(読み)しんぽてつどう(英語表記)Jin-pu tie-dao; Chin-p`u t`ieh-tao

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「津浦鉄道」の意味・わかりやすい解説

津浦鉄道
しんぽてつどう
Jin-pu tie-dao; Chin-p`u t`ieh-tao

中国,天津と南京対岸の浦口を結ぶ全長 1010kmの鉄道。光緒 24 (1898) 年鉄道建設の勅許を受けた容こうは,外国資本の導入をも計画。そこで鉄道利権をめぐりイギリスとドイツの対立が激化したが,翌年両国間に分割投資の妥協が成立し,清朝と中央公司,徳華銀行との間に鉄道借款契約が結ばれた。しかし義和団事変後もなかなか契約は実施されず,同 34年にいたりやっと 500万ポンド借款が成立し,起工。 1912年に全線開通した。人民共和国成立後,滬寧 (こねい) 鉄道と連結,津滬鉄道と改称された。

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世界大百科事典(旧版)内の津浦鉄道の言及

【大運河】より

…そのため運河は一時的に機能を復活したこともあるが,1900年(光緒26)以後は漕運という制度も廃止され,運河は完全に本来の使命を失ってしまったのである。これには海運の発達とともに,津浦鉄道(天津~浦口間,1912完成)がほぼ大運河の線に沿うようにして敷設されたことも大きな影響を与えた。 したがって今日,大運河は南北を貫通する水運系統を形成しているのではなく,地方的な交通輸送路として利用されているにすぎない。…

※「津浦鉄道」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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