津野一輔(読み)ツノ カズスケ

20世紀日本人名事典 「津野一輔」の解説

津野 一輔
ツノ カズスケ

明治〜昭和期の陸軍中将 陸軍次官



生年
明治7年1月28日(1874年)

没年
昭和3(1928)年2月24日

出身地
山口県

学歴〔年〕
陸士(第5期)卒,陸大〔明治34年〕卒

経歴
大尉となり、日露戦争に第五師団付参謀として出征。ドイツ派遣後、明治42年より近衛歩兵第二連隊長、近衛歩兵第二旅団長、サハリン州派遣軍参謀長、軍務局長、陸士校長、教育総監部本部長を歴任。大正12年陸軍中将に累進、13年宇垣陸相の下で陸軍次官となり、軍縮整理に敏腕をふるった。15年近衛師団長。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「津野一輔」の解説

津野一輔 つの-かずすけ

1874-1928 明治-昭和時代前期の軍人
明治7年1月28日生まれ。第五師団参謀などをへて寺内正毅(まさたけ)陸相(のち朝鮮総督兼務)の秘書官となり,韓国併合に関与する。陸軍士官学校長などをつとめ,大正12年中将に昇進,のち陸軍次官,近衛師団長。昭和3年2月24日死去。55歳。山口県出身。陸軍大学校卒。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

朝日日本歴史人物事典 「津野一輔」の解説

津野一輔

没年:昭和3.2.24(1928)
生年:明治7.1.28(1874)
明治大正期の陸軍軍人。山口県出身。西南戦争(1877)で戦死した陸軍少佐津野成章の長男。約4年,主として寺内正毅陸相の下で秘書官を務める。大正12(1923)年中将に進み,13年から約2年半,宇垣一成陸相下の次官として「宇垣軍縮」に努める。

(山村義照)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

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