活性汚泥槽(読み)かっせいおでいそう(その他表記)activated sludge tank

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「活性汚泥槽」の意味・わかりやすい解説

活性汚泥槽
かっせいおでいそう
activated sludge tank

一般下水や産業廃水中の有機汚染物質を水中の溶存酸素の存在下で活性汚泥と接触させて水を浄化させるタンク。一般に有機性物質を含む水域には,この有機質を基質として成育する (有機物を酸化分解する) 好気性細菌などの微生物集団 (活性汚泥) が存在する。水中の酸素は微生物の成育に必要なものであり,通常タンクの下部から細気泡として吹込まれることが多い。廃水中の有機質により微生物集団は増殖すると同時に相互に吸着し合ってフロック (凝集体) を形成し,フロックの一部は活性汚泥槽で循環使用され,増加した分は余剰汚泥として処理,処分される。標準活性汚泥法のほかに原液,空気などの供給法によってステップエアレーション法,コンタクトスタビリゼーション法など種々の変法がある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

2022年度から実施されている高校の現行学習指導要領で必修となった科目。実社会や実生活で必要となる国語力の育成を狙いとし、「話す・聞く」「書く」「読む」の3領域で思考力や表現力を育てる。教科書作りの...

現代の国語の用語解説を読む