出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
DOと略称される。水中に溶解している酸素のこと。水の汚染の程度を示す指標として用いられる。大気に接している自由水面があれば,酸素は大気中の酸素分圧に比例して水中に溶解してくるが,水温上昇,塩分濃度上昇に伴って飽和溶解度が低下する。生物が生息できる良好な水環境は,溶存酸素濃度が高く,例えばアユ,イワナ,サケ,マス類の生息には5mg/l以上が必要である。藻類が活発に光合成をする日中では,溶存酸素濃度が過飽和状態になることがある一方,夜間は飽和より低くなることがある。
執筆者:松井 三郎
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
略称DO.水中または液相中に溶解している分子状酸素.20 ℃,1 atm の大気圧下における純水中のDOは約9 ppm であり,気相中の酸素分圧に比例して増加し,温度の上昇とともに減少する.有機物質,そのほかの還元性物質が共存すればDOが消費され,BOD,COD,あるいはTODが大きくなる.このことから,DOは河川や排水の汚染度を示す尺度の一つとなっている.測定法にはウインクラー法,ミラー法,インジゴカルミンの酸化による呈色を利用する比色法,隔膜電極法などがある.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報
…湖水のpHは,昼間植物プランクトンの炭酸同化に伴う溶存の炭酸ガス,重炭酸イオンの利用により上昇し,とくにラン藻の水の華が発生する富栄養湖では夏季表面近くの水は,pH10近くまで上がる。(b)溶存酸素 湖水中の溶存酸素は水中の各種生物の生活とともに,各種化学物質の酸化的変化を支配する重要因子である。湖水への酸素の供給は大気からとともに,植物の光合成に伴う酸素生産で行われるが,その供給状態は,季節的な湖水の成層,循環により大きく変わる。…
※「溶存酸素」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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