最新 地学事典 「流入粘土」の解説
りゅうにゅうねんど
流入粘土
infiltration clay
開口割れ目に挟在される非固結ないし弱固結の粘土。土木地質のフィールドネームとして,断層粘土(ガウジ)と区別するために使われはじめた。多くは黄褐色で淘汰の良い粘土。ハロイサイト・ギブサイト・ゲーサイトなど,風化生成物に特徴的な鉱物が含まれ,Fe2O3/FeO比が高い化学的な特徴をもつ。また,厚い粘土層には成層構造などの堆積構造が認められることがある。これらの特徴から,多くは地表付近の風化生成物が,地下水流動に伴って割れ目沿いに深部へ移動したものと考えられている。なお,一部には他の成因の粘土や自生の粘土も含まれる。工学的には,割れ目の強度を低下させる一方,透水性を小さくする役割がある。参考文献:山根誠ほか(2017) 応用地質技術年報,Vol. 36:63
執筆者:永田 秀尚
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

