翻訳|selection
生物学用語。選択,選抜ともいわれる。ある生物種の地域集団内には表現型において異なる個体がさまざまにあるのが普通であるが,そのような表現型の違いが,個体間に適応度,すなわち生存率および(または)繁殖率の差を生じさせることがある。この過程を淘汰という。この場合,表現型上の違いに遺伝的な根拠があると,その集団の遺伝子型組成は世代ごとに変化していくことになる。この生存率と繁殖率の違いが人間の意図的な操作によって生じた場合を人為淘汰と呼び,そうでない場合すべてを自然淘汰と呼んで区別する。
淘汰には原理的には二つの過程が想定される。一つは正の淘汰と呼ばれるもので,集団中の適応度の高い個体が増えていく過程で,人為淘汰がその典型例である(この場合にはむしろ選択という訳語のほうがふさわしい)。もう一つは負の淘汰と呼ばれるもので,集団中の適応度の低い個体が除去される過程で,安定性淘汰のような自然淘汰がその例である。
執筆者:浦本 昌紀
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…構成粒子の大きさ(粒径)がふぞろいの固体粒子が水または空気中を沈降するとき,その粒径の違いによって沈降速度が異なるため,二つ以上の粒子群に分離されること。淘汰ともいう。一般に流体中の固体粒子の沈降速度は流体の粘性,比重ならびに粒子の大きさ,形状,比重によって規制される。…
…36年に19郡以外の土地の占拠が年10ポンドの名義料で合法化され,47年に14年間の賃借りと土地購入権が認められると,スクオッターは粗末だった住居を豪邸に建てかえ,永住の決意を示した。 歴代の植民地政府は小農層育成に力をいれ,種々の土地政策(1850‐60年代にセレクションselectionと呼ばれる小区画農地を1エーカーわずか1ポンドで払い下げるなど)でスクオッターの勢力削減を図ろうとした。しかしスクオッターはダミーを使って水源のあるセレクションを押さえるなどして対抗し,セレクターselectorと呼ばれた小農層と激しく対立した。…
※「淘汰」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...
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