浅草北松山町
あさくさきたまつやまちよう
[現在地名]台東区松が谷一丁目
新寺町通(浅草通)を隔てて浅草南松山町の北にある。明治五年(一八七二)浅草松山町が同通を境に南北に二分されて成立。このとき当町に属した旧門前町は浅草満泉寺門前・浅草広大寺門前・浅草本蔵寺門前・浅草東国寺門前・浅草行安寺門前・浅草専光寺門前・浅草宗安寺門前と各寺地で、さらに玉泉寺・祝言寺、同寺境内に借地していた入楽寺・光桂寺・高徳寺の各寺地を合併した。同七年以降浅草北清島町から旧浅草東岳寺門前と東岳寺・専修院の寺地を編入した。
浄土宗行安寺は慶長九年(一六〇四)に土井利勝らの取持により遠江から神田柳原誓願寺前(現千代田区)に移り、正保二年(一六四五)に当地に移転した。境内は拝領地で、寺中に是心院・経寿院の二寺があった。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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