遠江(読み)トオトウミ

大辞林 第三版の解説

とおとうみ【遠江】

◇ 〔「遠淡海とおつおうみ」の転〕 旧国名の一。静岡県の西部に相当。遠州えんしゆう
が三河みかわの隣だったことから〕 フグの身と皮の間のゼラチン質の皮膜。

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精選版 日本国語大辞典の解説

とえたおみ とへたほみ【遠江】

「とおとうみ(遠江)(一)」の上代東国方言。
※万葉(8C後)二〇・四三二四「等倍多保美(トヘタホミ)白羽(しるは)の磯と贄(にへ)の浦と合ひてしあらば言(こと)も通(かゆ)はむ」

とおとうみ とほたふみ【遠江】

(「とおつおうみ(遠淡海)」の変化した語)
[1] (都に近いうみ、近つ淡海(琵琶湖)に対し、都に遠いうみ、遠つ淡海(浜名湖)のある国の意) 東海道一五か国の一つ。大化改新(六四五)後、素賀(すが)・久努(くぬ)などの諸国が統合して成立。鎌倉幕府は国守に御家人を任じ、南北朝時代に今川氏・斯波氏が守護となる。のち、今川氏が領有。桶狭間の戦いで今川氏が滅びた後は徳川家康が支配し、江戸時代には浜松・掛川・横須賀・相良の諸藩に分かれた。明治四年(一八七一)の廃藩置県により堀江県となり、浜松県を経て、同九年静岡県に合併された。遠州。
[2] 〘名〙 (遠江国(静岡県)は三河国(愛知県)の隣国であるところから、「みかわ」の音を「身」と「皮」とにかけて、身と皮の間の意とする) ふぐの皮下組織を湯に通したもの。刺身に添える。
※随筆たぬき汁(1941)〈佐藤垢石〉海㹠と河豚「腹壁の肉をトウトウミと言ふが、これはみかわの隣りと言ふ洒落らしい」
[補注]「万葉‐四三二四」に、遠江国山名郡の防人丈部川相の作として「等倍多保美(トヘタホミ)白羽(しるは)の磯と贄(にへ)の浦とあひてしあらば言も通(かゆ)はむ」とある。

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