日本歴史地名大系 の解説
浅草寺地中三十四ヶ院貸地町屋
せんそうじじちゆうさんじゆうよんかいんかしちまちや
浅草寺地中の各子院境内に設けられた貸地(借地)町屋。原則として子院境内内側に建設された専用住居で、住人は寺の門から出入りすることとされた。門前町屋と異なり設置にあたって町奉行・寺社奉行の許可を必要としないことから一八世紀半ばには一般化し、地借の支払う地代は各子院の主要な収入源となった。町奉行支配。延享二年(一七四五)の本来分限御改書上帳(浅草寺志)によれば、子院三四ヵ寺のうち三〇ヵ寺が境内地借家をもっていた。
文政八年(一八二五)の各寺の貸地坪数と建家棟数は
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報