浦臼村(読み)うらうすむら

日本歴史地名大系 「浦臼村」の解説

浦臼村
うらうすむら

[現在地名]樺戸かばと郡浦臼町字樺戸川かばとがわ・字オサツナイ・字於札内おさつない・字キウスナイ・字キナウスナイ・字黄臼内きなうすない・字札的内さつてきない・字ウラウスナイ・字ウラウシナイ・字浦臼内うらうすない・字オソキナイ・字ヲソキナイ・字晩生内おそきない・字ヲサツナイ・字茶志内ちやしない、美唄市茶志内町ちやしないちよう、空知郡奈井江ないえ町字キナウスナイ

明治三二年(一八九九)月形つきがた村から分村して成立し、昭和三五年(一九六〇)まで存続した空知郡の村。山川地理取調図などにみえる「ウラシナイ」は当地にあたり、「ケプロン報文」(来曼北海道記事)によると、明治七年七月ライマン一行は五軒ほどのアイヌコタンを通過している。また同書(来曼測量報文・製図概略)には「ウラウシナイ」から二、三里のところに石炭脈がみられるとある。「石狩十勝両河紀行」には「ウラシナヰ」(浦志内)にアイヌの漁小屋があり、上流の河原で宿泊している。また同書にみえる「(樺)戸」「カバト」は鶴沼つるぬま、「ヲソビナヰ」はヲソキナイにあたるとみられる。「ヲソキナイ」は天保郷帳に「イシカリ持場」のうちとしてみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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