空知支庁(読み)ソラチシチョウ

デジタル大辞泉 「空知支庁」の意味・読み・例文・類語

そらち‐しちょう〔‐シチヤウ〕【空知支庁】

空知総合振興局旧称

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

日本歴史地名大系 「空知支庁」の解説

空知支庁
そらちしちよう

面積:六五五八・二六平方キロ
夕張ゆうばり市・岩見沢いわみざわ市・美唄びばい市・芦別あしべつ市・赤平あかびら市・三笠みかさ市・砂川すながわ市・歌志内うたしない市・滝川たきかわ市・深川ふかがわ市、夕張ゆうばり長沼ながぬま町・由仁ゆに町・栗山くりやま町、空知そらち南幌なんぽろ町・栗沢くりさわ町・きた村・上砂川かみすながわ町・奈井江ないえ町、樺戸かばと月形つきがた町・浦臼うらうす町・新十津川しんとつかわ町、雨竜うりゆう雨竜うりゆう町・北竜ほくりゆう町・沼田ぬまた町・幌加内ほろかない町・妹背牛もせうし町・秩父別ちつぶべつ

石狩川中流域の平野とそれを北・東・西の三方から囲む山地とからなる。管内は一〇市一六町一村。当支庁は明治三〇年(一八九七)一一月の郡役所廃止により、旧石狩国の夕張郡・樺戸郡・雨竜郡・空知郡の四郡を管轄し、同三二年空知郡のうち富良野村(現上富良野町・中富良野町・南富良野町・富良野市)上川支庁に分割(空知郡は二支庁に分属)、現在の管轄域となった。支庁所在地は岩見沢市。

空知地方の開拓は明治一二年の幌内ほろない炭鉱(現三笠市)の開鉱により始まり、同一四年樺戸集治監(現月形町)、翌年空知集治監(現三笠市)が開設された。空知集治監は幌内炭鉱の石炭採掘を主目的として設置され、開設と同時に手宮てみや(現小樽市)―幌内炭鉱間の幌内鉄道が敷設された。同一七年・同一八年には山口県・鳥取県などから岩見沢への士族移住があった。同一九年市来知いちきしり(現三笠市)忠別太ちゆうべつぶと(現旭川市)を結ぶ上川仮道路の開削工事が樺戸集治監の囚徒を使役して行われ、翌年から樺戸監獄署(樺戸集治監が名称変更)・空知監獄署(空知集治監が名称変更)の囚徒の労役によって改修工事が続行され、同二二年に開通した。この道路は空知地方と上川地方を結ぶ幹線となり、同二二年から同三〇年にかけて道路沿いに南滝川・北滝川(現滝川市)、美唄・高志内こうしない茶志内ちやしない(現美唄市)南江部乙みなみえべおつ・北江部乙(現滝川市)、西秩父別・東秩父別(現秩父別町)南一已みなみいちやん・北一已・納内おさむない(現深川市)屯田兵村が置かれ、石狩川中流域開拓の拠点となった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「空知支庁」の意味・わかりやすい解説

空知〔支庁〕
そらち

空知総合振興局」のページをご覧ください。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

世界の電気自動車市場

米テスラと低価格EVでシェアを広げる中国大手、比亜迪(BYD)が激しいトップ争いを繰り広げている。英調査会社グローバルデータによると、2023年の世界販売台数は約978万7千台。ガソリン車などを含む...

世界の電気自動車市場の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android