山川 世界史小辞典 改訂新版 「海上武装中立」の解説
海上武装中立(かいじょうぶそうちゅうりつ)
たんに武装中立ともいう。中立国が戦時において,自国の船舶または交戦国船中の自国の貨物を武力で守る権利をさす。ロシアはアメリカ独立戦争およびナポレオン戦争の際,戦時通商の自由を確保するためにこの権利を宣言して,自国の船・貨物を軍艦をもって交戦国による捕獲,臨検から守った。この権利は1801年英露条約,ついでクリミア戦争後の56年パリ宣言で正式に認められた。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報