海域総合利用(読み)かいいきそうごうりよう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「海域総合利用」の意味・わかりやすい解説

海域総合利用
かいいきそうごうりよう

海洋の一部を目的に応じて制御し,利用すること。主に身近に利用できる沿岸域の総合的な開発を目指している。海流・波浪制御による静水域の共存利用 (海洋レクリエーション・複合水産基地) ,サンゴ礁の多目的利用 (増・養殖施設,フローティングプラント,補給・補修基地) ,都市機能の移動を目的とした臨海地区の再開発 (海上都市) ,波力・潮力発電用プラントの建設などが具体例。行政機関も,1985年前後に利用構想を発表している (建設省のマリン・マルチゾーン開発構想,通産省のマリン・コミュニティ・ポリス構想など) 。離島周辺海域の積極的利用と有効利用を促進するための行政機関による既得権益の調整が将来的に重要な課題となっている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

スキマバイト

働き手が自分の働きたい時間に合わせて短時間・単発の仕事に就くこと。「スポットワーク」とも呼ばれる。単発の仕事を請け負う働き方「ギグワーク」のうち、雇用契約を結んで働く形態を指す場合が多い。働き手と企...

スキマバイトの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android