最新 地学事典 「海底地震探査」の解説
かいていじしんたんさ
海底地震探査
ocean bottom seismic survey
地球内部構造あるいは自然地震の活動度・メカニズムの研究を目的として,海洋底に海底地震計を配列させて行う観測。海底で地震動を計測することの主な利点は,観測対象に近いこと,縦波(P波)のほか横波(S波)も記録できること,海面でのハイドロホン観測に比べてはるかに雑音が低いことなどである。得られたデータは,資源探査・海洋プレートの海嶺での誕生から海溝での沈込みまでの進化・海域の地震活動度・プレート境界の地震発生過程の研究などのために利用される。地球内部構造は,地殻のスケールであれば観測船が曳航するエアガンなどによる人工地震波を記録することにより調べられる。人工震源を多数(~50m間隔)線状に発して,複数の(~10km間隔)海底地震計の記録から測線下の地殻内部の二次元速度構造が認められる。船が曳航するハイドロホンストリーマーによる反射波記録も併用することが多い。
執筆者:末広 潔
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

