海洋無酸素事変(読み)カイヨウムサンソジヘン

デジタル大辞泉 「海洋無酸素事変」の意味・読み・例文・類語

かいようむさんそ‐じへん〔カイヤウムサンソ‐〕【海洋無酸素事変】

海水中の酸素が地球規模で欠乏する現象赤潮などよりはるかに広範囲で、これが数回起きたとされる中生代には、大量の有機物分解せずに堆積黒色頁岩などの地層が形成された。原因は明らかではないが、火山活動の活発化による地球温暖化という説が有力。海洋低酸素事変OAE(oceanic anoxic event)。

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最新 地学事典 「海洋無酸素事変」の解説

かいようむさんそじへん
海洋無酸素事変

oceanic anoxic event

有機炭素に富む泥質堆積物(黒色頁岩)が広範囲にわたって堆積するイベント。単に無酸素事変とも。黒色頁岩は有機物のほか,硫化鉄に富み,ラミナが発達するなど無酸素条件での堆積を示唆する。古典的な黒色頁岩の形成機構として,地形的制約のある海盆で鉛直混合が停滞し底層が無酸素化するプロセスや,海洋基礎生産性が増加して大量の有機物が生産された結果,その有機物の分解により特に海洋中層の酸素極小層が肥大化するプロセスなどが提唱されている。顕生累代には,汎世界的な海洋無酸素事変がオルドビス紀後期,デボン紀後期,ペルム紀/三畳紀境界,ジュラ紀前期,白亜紀中頃に起こっている。その多くは生物の大量絶滅ターンオーバーに一致し,生物進化にとって重要なイベントである。近年は分子化石を用いた基礎生産者の推定や水塊構造の復元,重元素同位体を用いた巨大火成区の火山活動との関連が研究されている。

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参照項目:黒色頁岩

出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

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