海老穴村
えびあなむら
成田村の東にあり、南東は入間野村、南は舟迫村。沖積世にはこの付近は入江であったと考えられ、海食性の横穴群がみられる。「安永風土記」では「京田ト申処ニ海老穴有之候付」と村名の由来を記す。字内上には海老穴与左衛門尉が拠ったと伝える海老穴館跡があり(安永風土記)、戦国期のものと思われる柴田の長帳(留守文書)には「四貫九百文 海老穴藤八郎」とみえ、藤八郎は柴田七騎の一人と伝える。正保郷帳では田五貫八七六文・畑一貫八一文、ほかに新田一四〇文。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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