柴田町(読み)しばたまち

日本歴史地名大系 「柴田町」の解説

柴田町
しばたまち

面積:五三・七三平方キロ

郡東部に位置し、南東端を北流する阿武隈川と南域を東流する白石しろいし川の合流点付近は沖積低地が開け、西・北部は標高二〇〇―三〇〇メートルの低丘陵地。北・東は岩沼市、西は村田むらた町・大河原おおがわら町、南から東は角田かくだ市、東は亘理わたり亘理町にわずかに接する。白石川から阿武隈川沿いに国道四号・東北本線が通り、同本線の槻木つきのき駅からは阿武隈急行(旧国鉄丸森線)が分岐する。

気候は温暖、県内でもっとも積雪の少ない地域の一つで、貝塚をはじめ縄文・弥生・古墳各期の遺跡も多い。また仙台平野の入口にあたり、古くから交通の要衝であった。


柴田町
しばたまち

[現在地名]仙台市表柴田町おもてしばたまち裏柴田町うらしばたまち

元茶畑もとちやばたけの東、成田なりた町の北裏にある足軽町で、成田町側を表柴田町、その北を裏柴田町と称し、その一筋北も足軽屋敷が並ぶ連坊れんぼう小路である。町名の由来は柴田郡より召出された足軽衆が居住したためという(残月台本荒萩)。町割出については表柴田町・裏柴田町の呼称から、南から北へ一連の足軽屋敷が、三百人さんびやくにん町・成田町・表柴田町・裏柴田町の順で割出されたものと推定される。三百人町の割出を寛永七年(一六三〇)とすれば、当町の割出はおそくとも同一〇年前後頃と推定されよう。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「柴田町」の意味・わかりやすい解説

柴田〔町〕
しばた

宮城県南部,阿武隈川下流域にある町。角田市の北に接し,阿武隈川と白石川の合流点に位置する。 1956年船岡槻木 (つきのき) 両町の合併により町制。白石川右岸の船岡は柴田氏の旧城下町で,柴田氏以前は仙台藩の重臣原田甲斐が居城した。槻木は奥州街道の宿場町として発達した中心地区。阿武隈,白石両川の合流点一帯では,米がつくられ,キク,キュウリも産する。精密機械,食品加工などの工場があり,船岡には陸上自衛隊の駐屯地がある。北部にある愛宕山の中腹,台地南端斜面にある雨乞 (あまご) のイチョウの老樹は天然記念物。南西部の船岡城址は公園でサクラの名所。阿武隈急行の起点,槻木駅で JR東北本線に連絡,仙台市への通勤者が多い。国道4号線が通る。面積 54.03km2。人口 3万8271(2020)。

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