消えた男の日記(読み)キエタオトコノニッキ

デジタル大辞泉 「消えた男の日記」の意味・読み・例文・類語

きえたおとこのにっき〔きえたをとこのニツキ〕【消えた男の日記】

原題、〈チェコZápisník zmizeléhoヤナーチェクの連作歌曲集。全22曲。テノール、ソプラノ独唱および女声合唱とピアノ伴奏からなる。1917年から1919年にかけて作曲。美しいジプシーの娘と駆け落ちした青年心情を描いた作品

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デジタル大辞泉プラス 「消えた男の日記」の解説

消えた男の日記〔曲名〕

チェコの作曲家レオシュ・ヤナーチェクの歌曲集(1917-1919)。原題《Zápisník zmizelého》。美しいジプシーの娘に恋した青年の心情を描いている。

消えた男の日記〔小説〕

赤川次郎の長編サスペンス・ミステリー。1989年刊行。

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世界大百科事典(旧版)内の消えた男の日記の言及

【ヤナーチェク】より

…いまでこそ《イェヌーファ》(1903),《カーチャ・カバノバー》(1921),《死者の家》(1928)のようなリアリズム劇の系統のオペラも,また,人生への鋭い風刺や仏教的な輪廻の思想を織り込んだオペラ《利口な女狐の物語》(1923)も,日本を含めて世界各国のことばに訳されて上演されるようになっているが,ブルノでは完成の翌年初演されて名声を確立した《イェヌーファ》も,首都プラハの国民劇場が取り上げるまでには,さらに12年間も待たねばならなかった。オペラ以外の声楽曲には,ミサ曲の形を借りた人間賛歌ともいうべき《グラゴル・ミサ》(1926)や,恥も外聞も捨てて,人間として正直に生きた若者の姿を,大胆な愛欲の描写も交えて描いた室内カンタータふうの連作歌曲《消えた男の日記》(1919)のような傑作があり,初期の合唱曲を取り上げるアマチュア合唱団なども増えつつある。そのほか,トランペットを12本も使った《シンフォニエッタ》(1926),管弦楽のための狂詩曲《タラス・ブーリバ》(1918),室内楽曲などがある。…

※「消えた男の日記」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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